第4回感性認知ビジネス実践部会を開催

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第4回感性認知ビジネス実践部会を開催

日 時:2007年 1月23日
15:30~18:00
出席者:部会員106名中14名


■1.2006年の学会活動に参加した感想を交流した。
 1)黒澤 正明氏
とりあえず「小阪フリーク」として参加していた。現在は学会誌を読みながら勉強している。最近読んだ論文では「携帯メールと顔文字」を扱ったものなどが興味深かった。

 2)柴田氏
大会での発表を聞いて、現場でどうにか使えないかと模索している。仮説と検証という思考が身に付いてきたと思う。名工大で開催された催しに単独で参加した。

 3)柴山氏
論文の最初と最後の部分はとりあえず読んでいる。長野県産業研に参加した時、信州大清水先生から地産地消を薦められ、初めてそういう言葉があることを知った。

 4)菅原氏
「学会=医者」のイメージがあった。「感性」という部分に興味がある。まだ大会には参加できてないので、何とか時間をとって参加したい。

 5)須田氏
美容室の話を聞いて実践してみた。人の感性の計測方法にどんなものがあるのか、まだよく分からない。大会は面白かった。パネル発表をもう少し見たかった。

 6)石井氏
「学会員」という自覚はあまりなかったが。自分の「感覚」を第三者に伝えるために適切な言葉・数値におきかえる方法を見つけたい。

 7)立川 亜美氏
ラジオの仕事をしていて、同内容のメッセージでも言葉遣いの違いで反応が違う。プロデューサーからは「声の低いアナウンサーが聞いていて疲れなくてよい」という話をされる。こうしたことは経験則として語られていることだが、その裏付けを学会の知見から得たい。

 8)岩上氏
美容師をしているが、スタッフに自分の考えを感性としてのみ伝えようとすると、どうしても曖昧なものになる。それを超えたい。自らが学んでいる姿をスタッフに見せられるのが有意義。


■2.部会員より学会に出席しての感想

1)千葉 剛章氏
7月15日に行われた長野県上田市の信州大学で長野県感性産業研究会の感想。

実業現場での何が学会の研究ととつながるか?と疑問だったが、今までのニュースレターなどを発表。30分のプレゼンのあと、とても多くの質問が来て驚いた。

感性とは学ぶものではなく、今までやってきたものが感性だったのだと認識した。

その他、多数の感想の発表がありました。

2.小阪裕司部会長から2007年の活動方針について提案があった。

学会内に位置する部会ということを改めて重視していく。
活動テーマは「学会活動に参画する」ということ。

現時点では私が主宰する「ワクワク系マーケティング実践会」からの参加者が多いため、どうしてもビジネス現場での実践が話題の中心になりがちだが、今後は学術界の研究者の参加も増える。

その意味でもこの部会は、「実証研究」である位置づけを意識し、その知見を「実証学」に高めていきたい。また、それができることに学会の中にこの部会が存在する意義がある。

具体的には次に揚げる5つの活動をすすめていく。

1) 学会誌を読む。全文でなくともよいので、自分なりに読み取り、応用・活用を考えてみる。学会誌は本年度より定期刊行物になるので、定期的に届くことになり、まずはこれを題材として活用したい。

2) 大会に出席する。(本年度は、春季大会3月。年次大会8月。
国際大会10月の予定。詳しくは学会HPを参照のこと)大会に出席することで情報も得られるし、「学会員である」という実感も得ることができる。

3) 部会で、参加者同士ディスカッションする。学会誌の論文からテーマを選択する。内容としては次の2つを考えている。

(1)論文から得た知見をビジネスに応用するアイディアを交流する (2)論文で使われている研究方法・分析方法の対象が他にも考えられないかビジネス界の立場からアイディアを考えてみる。

例えば「○○先生が行っている感性分析手法を、店舗外観の感性分析に活用してみると面白いのではないか」、というアイディアを出し合う。

4) 学会誌を読んだ感想を交流する。メーリングリストなどを利用して、気軽な交流をしていきたい。また物理的条件で学会・部会に参加し難い会員にとっても、メーリングリストの場を使って参画の場を提供したい。

5) 研究参画を試みること。研究者は、たとえば感性分析手法そのものには関心があるが、対象・題材が不足している。一方ビジネス関係者は対象・題材に関する知見には関心があるが、その研究方法に疎い。両者の不足するものを補いあう形で研究テーマが見出せないか模索していく。

昨今では大企業も感性をキーワードにしたマーケティング手法の開発に関心を示し始めているが、えてして大企業での開発・研究した内容は公開性に乏しい。

中小企業に広く知見を広めるために、この部会で実証学的研究をすすめていきたい。


3.閉会


議事録作成者 黒澤 正明


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