第6回感性認知ビジネス実践部会を開催
日 時:2007年 8月1日
18:30~21:30
場 所:Y'S エステック情報ビル店
出席者:部会員 95名中 16名
■1. 田中副部会長より
・発表者へのねぎらい
・当部会の企画セッションに出席して
前回大会より認知度があがっているのでは? ポジションが出来てきた様に感じ感動した。
・「集客効果を高めるダイレクトメール創り"SAM-DM"の確立」のセッションを受けて
・「若年層向けの自動車デザインプロファイルに関する一研究」のセッションを受けて
・パネルディスカッション「今再び、感性を考える」に出席して
富山先生のお話「まったく関係ない人とのコミュニケーションで論文のヒントを得たおかげで博士号が取れた」と聞き、実践会も異なるジャンルの人々の集まり、同じ様な関係があるのではないだろうか。
・総括
感性認知ビジネス実践部会は期待をされていると感じた。「学会」とあらたまらずに肩肘はらず実践できる。
■2. 学会で気づきのあった方より
1)千葉さん
当部会の企画セッションに出席して
・参加費1万円は破格のセミナー
・発表された4人からは色々な学びを得られた。4人の流れも素晴らしく、元気をもらえた。
・ゼリア新薬の小林さんの発表について、
販売店をやる気にさせた上、営業マンも自ら考えるようになった点が素晴らしかった。
・石井さんの発表について、
初めての発表とは思えないくらいよかった。
2) 柴山さん
【1】当部会の企画セッションに出席して
つっこみどころのない発表、服装もきまっていた。洗練されていて今までと違った発表。
【2】「五感を開く園芸療法を活用した高齢者介護技術の開発」のセッションを受けて
ボランティアの学生が介護をしていく中で笑顔が増えていくといった内容。こういう研究はおもしろい。さらに、関わっていく人のために役に立ちたいから研究するという先生に共感。
3) 大村さん
【1】当部会の企画セッションに出席して
時間配分がよくてしゃべるプロと感じた。
【2】「酸素療法中の患者に対する看護学生の注視点分析」のセッションを受けて
看護師さんの視線についてだが、経験のある人は視野が広く、経験の少ない人は視野が固まっているという実験結果だった。このことから経験・実践で感性が育まれていくのだと実感できた。
【3】「集客効果を高めるダイレクトメール創り"SAM-DM"の確立」のセッションを受けて
やはり経験は大事と認識できた。
4)高荷さん
【1】当部会の企画セッションに出席して
自己開示をしている方の発表を聴くとどんどん自分に入ってくる。
【2】企画セッション「かわいい/心和むVR」に出席して
■3.今回の発表者より
1)米澤さん
外部で発表すると、普段は冷たい視線を感じる。今日は皆さんがいて地声でしゃべることが出来た。他の方の発表も再現性があり、世の中への貢献を目指していてうれしく思った。
2)石井さん
時間制限にあせりつつも無我夢中でしゃべってなんとかできた。ここに参加している人は実践会の仲間と思って発表したので気軽に話せた。自分でまとめていくと「そうなんだ!」と理解でき、次につながることに気づいた。実践して結果的に5年間の実績が出た。
3)射場さん
【1】PTA会長として発表した。
みなさんも、機会があればぜひこういった役目を引き受けたほうがいい。エントリーをまとめるのと同じで、自分のやってきたことを客観的に見ることにつながるし、何よりも学会発表という貴重な体験は、間違いなく自分自身の引き出しを増やしてくれる。
【2】「日本語擬態語の感性辞書の研究」のセッションを受けて
擬音語についての発表で、歩く時の擬音語「てくてく」をビデオに撮って見せた場合とアニメにした場合では、イラストの方がわかりやすいという結果が出ていた。これは、場合によっては写真を使うよりイラストを使う方が効果的という、非常に貴重なヒントになった。
【3】ゼリア新薬の小林さんの発表で販売店に1kgの脂肪の模型を置いているという話を聴き、具体的なアイディアにはなっていないが、何か感じるものがあった。「これは使える」と。
■4.小阪部会長より
大会実行委員長より企画セッションの依頼を受けたが、これはすごいことである。なぜなら、企画セッションは申請すれば誰でも開催できるものではなく、基本的には大会実行委員からの依頼が必要だからだ。現在当部会に様々な先生が興味をいだいている。
今回の発表で何をやるべきか大会実行委員長である椎塚教授に尋ねたところ、「ぜひケーススタディを発表して欲しい」とのことだった。感性と行動によって売り上げをつくるビジネス方法論の実際の現場での検証事例をもっているところは世界的にも少ない。
よって今回のセッションはケーススタディに徹したことが成功の一因といえる。さらに今回の発表者のデータは3年以上実践し続けていないと入手できないデータであることから、特に貴重な検証事例である。
今後も学会と連携をとりながら実践していくことが大事。欲目を出さず、実践あるのみ。圧倒的に実践データを出すのが当部会の務めである。
議事録作成者 須田 正樹